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2006.06.14

SONY その2

SONYの記事を取り上げた日記を書いたら、SONYについて書きたくなってきました。

私はSONYのものづくりがあまり好きではありません。

独自路線を取ることが多くそれが多くの支持を得ている時であれば良いのですが、支持を得られていない場合ユーザーにとってみると迷惑この上ないということが多いからです。

MemoryStickが失敗例かと思います。

ただ、最近は柔軟な対応が多くBRAVIAの販促体制やスゴ録等、特にAV関連の対応の柔軟さが目立ちます。評価します。正直スゴ録欲しいです。

独自規格を押し通すには、革新性とデファクトを取る体力的、政治的な力が必要とされると思います。その逆に業界コンソーシアムを作って標準仕様を決めようとするには、それなりの時間がかかりますので、それはそれで骨の折れる作業です。
「調整」というと日本的と思うかもしれないけど、これは欧米でも一緒で、色々な標準化がなされていますし、特にPC業界は標準規格策定→製品化という流れはどこでも一緒です。
標準規格を決めるのは主にはインターフェースの分野かと思います。これが決まればユーザーは安心して購入する事が出来る、というスタンダードを作って市場の素地を馴らしてから、あとは各メーカの競争力が発揮される部分です。

と言うわけで、革新的だけれども将来それがデファクトになるかどうか怪しい場合はSONY製品には投資(購入)をためらいます。
これまで数えるほどしか買った事がありません。

競争と差別化、このバランスは微妙です。

経済紙等でSONYのブランド価値が下がっているといわれることが多いですが、これはまだ一概にあてはめることは出来ないと思います。
携帯ミュージックプレーヤーの分野ではiPodに完全にやられたのでそういうことが言われていると思いますが、携帯ミュージックプレーヤーの分野でApple以外に勝者はいませんので「Apple以外」というひとくくりで良いのではないでしょうか。

これまでハードウェアだけだった家電分野においてソフトから、更に進んでサービスまで含めた垂直統合モデルが強みを発揮していると言う事かと思います。

PlayStation(というかゲーム機ビジネス全体)のビジネスモデルはハードウェアのプラットフォームを軸としてソフト(ゲームソフト)まで丸抱えしたモデルです。
これを進めたのがiTunesではないかと思います。
音楽データと言うソフトを扱っていますが、ソフト自体は無料、Mac版の他にWindows版もちゃんと出ていてMP3も当初から扱えますので、気楽にインストールできます。
但しビジネスの根幹はしっかり握られていてユーザーを抱え込んでいます。
オープンとクローズのバランスをちゃんと取っていると思います。

何故なら、ユーザーは「サービス」にはなかなかお金を払わないから。

iTunesが有料で、利用自体に料金がかかるなら、ここまでの市場支配力は無いと思います。

Googleも、利用料金は取っていないけれども全体の仕組みとしては、気づかないうちにしっかり丸抱えされているといった具合です。

ユーザーが「使いたい」と思っているところに、しっかりと手を差し伸べつつ、裏では業界を支配する力を最大に発揮してユーザーから利便を無償提供する見返りを受けます。
「ロングテールの法則」といいますが、Amazonの売上げ比率もそうですが、この「多量のユーザーからちょっとずつの見返りを膨大に集める」こそが法則でしょう。

SONYがユーザーに訴えるべきメッセージは、
like no otherでは無く、link to otherであるべきかと思います。


PS3の成否はCellプロセッサ云々よりも前に「ユーザーの使いたいものを的確に届けられるか」ということに尽きると思います。当たり前ですけど。
Cellプロセッサを家電に適用してもそれが成否を分けるわけではないかと。
「ゲームは重要なキラーコンテンツのひとつ」なんて歯切れの悪い事をいってるうちは期待薄、と思ってしまいます。

PS3っていったい「何の為のハコ」なんですか。それは私が欲しいものですか?


PS3が、他の会社じゃ出来ない新しい世界を見せてくれるかもしれない可能性は否定しません。ワクワクします。世の中は一歩進むでしょう。嬉しい事です。

一般消費者として高飛車な言い方をしますとお手並み拝見といったところでしょうか。「ああ、便利」と思わせてくれたらファンになります。是非買わせていただきたいと思います。

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